ハイレゾ。
ケンドリック・ラマーのハイレゾ音源を購入して聴いていた。
なかなかいい音である。
そこでやめておけばよかったのだが、ぼくは禁断の扉を開いてしまった。
アマゾンのプライム・ミュージックにも同じアルバムが入っている。
どのくらい音がよくなったのか、聴き比べてやろうじゃないの!
そんないたずら心をおこして、やってみた。
何曲か聴き比べてみて、「やっぱりハイレゾのほうが音がクリアになるな」などと考えながら、さらに聴き込む。
そして、気がついた。
「今、無理やり音の違いに気づこうとしているよな」
そう。
ぼくは聴き比べていていても、違いがまったくわからなかったのである。
だけど、高い金を出して買ってしまったから、「やっぱりハイレゾは違うな」と思いたくて、無理やり違いを探し出そうとしていた。違いなんかないのに。
ぼくはWALKMANで音楽を聴いていて、ハイレゾ用のイヤホンを使っている。こう言ってはなんだが、結構高価だ。そして、イヤホンというのは基本的に価格に比例して性能が上がる。
つまり、高いイヤホンを使っていれば、いい音に聴こえるようにできているのだ。ハイレゾ音源でも、普通の音源でも同じ。
いろいろなアーティストの曲を聴いていると、昔のアルバムでも臨場感があるものもあるし、ハイレゾ音源でもさほど感動のないものもある。
ハイレゾ音源かどうかは関係ないのだ。むしろ、音源を作るときにどれほど丁寧に作業したかにかかっている。
そんなわけで、ハイレゾ音源を買うのは無駄なのでやめましょう。いい音を追い求める人がイヤホンにお金をかけるのは賛成です。