ラフマニノフ
ラフマニノフについては多くの人と同じくピアノ協奏曲第2番を知っている、という程度だ。
うつ病から復活して書いたこの曲。ウイキなどをみると、治療にあたった医師に捧げられたという。
そんな背景を予備知識として聴くと、母なる大地、ロシアへの愛情と喜びに満ちた曲に聞こえる。
つまりは、うつ病の、世界が灰色に見えていた時期を経て、冬から春になるかのように世界が色づき、息を吹き返したのだ。そんな喜びをそのまま曲にしたように感じる。
人はぼんやりと生きて、ぼんやりとなにかを作り出すということはない。なにかの理由があるし、作られたものはなにかの目的で世に出されるのだ。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、病から復活したラフマニノフが、生きる歓びを伝えようとして作った曲だと思う。