新しい世界を見せてくれたMajor Lazer
Major Lazerを初めて聞いたのは DJ Snake と MØをフューチャリングした「Lean On(リーン・オン)」という曲だった。
この曲はシングルをダウンロードで購入した。
なぜそんなことをわざわざ書くのかというと、ぼくはダウンロード販売というのはあまり買わないのだ。では、CDで買っているのかと言えばCDもあまり買わない。つまり、音楽にあまりお金をかけなくなっている。
以前はかなりCDを買っていたし、音楽雑誌のBURRN !も毎月読んでいた。BURRN !は音楽雑誌と呼ぶよりは、あえてヘビーメタル雑誌と呼びたいが。
とにかく今は音楽にはあまりお金をかけていない。そのぼくがなぜLean Onに関してはダウンロード販売で購入したか。
それは、MØの歌声が気に入ったからだ。子供のようなかつ女性的な不思議な歌声。耳に残る、いつまでも聴いていたいと思う歌声だ。それは望の歌声だけではなくて、このサビらしいサビのない珍しい楽曲の性質にもよるのかもしれない。
Siaのようなサビの部分を歌い上げる曲は感動的で好きだ。しかし、Lean Onはそういったカタストロフィを作らずに、感動を与えてくれた。
ビデオクリップでは陽気な感じだが、ぼくが曲から受けた印象では冬の寒い日にひとりの女性が昔の恋を思い出しているような光景だった。
「私には誰か寄り添う人が必要だったの」と歌うその気持がよく伝わってきた。
他の曲ももちろん好きだ。
パーティっぽい楽しい楽曲で、Major Lazerの才能がいかに豊かであるかよくわかる。
しかし、ぼくにとってはMajor LazerといえばLean On。この哀愁によって、ぼくの中の、新しい世界を開いてくれたのだ。
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